当社こだわり製作工程
ピアノのサイズ、形状は厳密には約1,000サイズ以上、椅子は約30以上ございます、お持ちのピアノにぴったりなピアノカバーを国内製作致します、製作は流れ作業ではなく、熟練技術者が一枚ずつ丁寧に裁断して縫製致します。
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ハーフカバーと椅子カバーの製作工程紹介
写真のハーフカバーと椅子カバーの製作工程をご紹介します。
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オーダーシート
お客様から頂いた注文のオーダーシートを元に、縮小した製図を作成し生地の用尺を概算します。本体の他、フリル・タレなど必要なパーツの生地も準備します。
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生地を広げる
縮小図で概算した用尺分を用意するために、指定された生地を表裏や布方向を確認しながら裁断台に広げます。
同時に生地にしみや汚れ、傷が無いか、また生地の目にゆがみが無いかなどチェックしながら用尺分をカットします。
本体用にカットした生地を内表に2枚を合わせ、たるみなどが出ないように複数の重石を置いて整えます。 -
裁断線引き→オーダータイプは直接製図
お客様の希望のサイズで仕上げる為にパターンは使用せず、整えた生地上に線を直接引いて展開図を作成していきます。
手元で数ミリの違いであっても大きなパーツになると、サイズに誤差が発生するため水平・垂直に気を付けて線を引いていきます。
生地の厚みや特性によって縫いしろと別に数ミリの余裕を持たせるなど考慮して作業を進めます。 -
ハサミで裁断
細かいパーツやカーブの部分はサイズに合わせて引いた線上を、ハサミの刃先を使いゆがみが出ないように裁断していきます。
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裁断機で裁断
大きなパーツや重ねて裁断する場合には裁断機を使用します。パーツが大きい場合には切る距離も長くなり、ズレが生じるため多くの重石を配置して一気に裁断します。
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裁断最終チェック
オーダー通りのサイズで裁断ができているかを再度測定してチェックします。
またフリルやタレなどのサイズも確認後、全てをセットし品番を明記して次の工程である縫製にまわします。 -
全体縫い合わせ
裁断部でセットされたものを、本体、フリル、タレ等揃っているかをチェックします。
前中心部分と、傾斜部分(Ⓔにあたるところです)を縫い合わせます。
ピアノカバーは大きく、縫い合わせる距離が長いため、縫いずれないように注意します。 -
ロック(ほつれ止め)
この生地はほつれにくいのですが、他の生地と同じく綺麗に仕上げる為にロックミシンを掛けます。
切り落とした布端を縫い込まないように注意します。 -
フリル付け
フリル用に裁断された長い布は、幅の上下を7~8mmに折りながら端をミシンで縫います。距離が長いので工業用JUKIミシンの最高速度で一気に仕上げます。
出来た長い布をミシンの針板(ミシン針が入る穴周りの銀色の板)の端を目安にして、約3cmに折り込み、一つ一つフリルのタックを取りながら、ロックミシンをかけた本体と縫い合わせます。同じ要領でタレにもフリルを付けます。地道な作業ですが、大切な工程です。
タレのフリルに沿って音符柄のチロリアンテープを付けます。 -
音符柄リボンの制作・取り付け
リボンはチロリアンテープの布端がほつれないように芯地をはってから切り、形を整えて中央を縫って作ります。
そのリボンをたれの中央、チロリアンテープの上端に細かいミシン目で縫い留めます。 -
タレ付け
フリル付けの後、ピアノカバーの形に仕上げて、最後にタレを付けます。
中央、両端の位置がずれないように、均等に付けます。
写真はタレが浮かないように、端ミシン(ステッチ)をかけて完成するところです。(生地によってはアイロンで押さえて落ち着かせることもあります。) -
縫製仕上がり
左右の長さがそろっているか等、全体を見て、お客様のピアノに掛けられるのをイメージします。
当社では分業はせず、一人一人が始めから最終工程まで縫うので、責任とやりがいを感じる時です。 -
最終チェックとたたみ
糸クズ等をきれいに取り、不具合なところはないかよく見ながら、なるべくシワにならないように畳みます。
オールカバー、ハーフカバーの場合は、着物を畳むのをイメージして頂くと良いかと思います。 -
箱入れ・袋入れ
ピアノカバーは大きいので、安価な外国製品のように袋詰めにして梱包すると折シワが付くため、当社はオリジナルの化粧箱に入れています。
新高低椅子カバーはスリット(金具の切込み位置)の有無が分かるように畳んで袋に入れます。それぞれに商品名、品番、サイズを印字したラベルを入れます。